痛みは使う言葉で強化される

慢性痛とは?

人は痛みを感じる時
急性であれば「痛たっ!!」
と叫び体の異変に気付く事が
できます。

たえば画鋲を踏んだ時
痛みで思わず声が出ます。

急性の痛みは
体の危険を察知する
重要な機能である事は
言うまでもありません。

これに対して
3ヵ月以上続く痛みの事を
慢性痛と言います。

ご存知の方も
いると思いますが
慢性痛では
患部だけの問題だけで
なく脳と深い関係が
あります。

参考サイト
慢性痛が不安を引き起こす脳内メカニズムを解明―慢性痛・不安障害の治療薬開発への貢献に期待―

患部の問題が
長引いた為に

痛みは脳で

・修飾される
・記憶される
・増強される

可能性があります。

この痛みの記憶に
アプローチ軽減緩和を
促すのが認知行動療法と
言われており

大学でも研究が進んでいます。

慢性疼痛に関する認知行動療法

認知とは痛みに対して
どんな認識を持っているかと
いう事です。

例えば痛みに対して
恐怖や不安が強いほど
痛みの認知が高くなります。

つまり痛みに心が
奪われて痛み過敏になって
いる状態です。


痛みは言葉で認識される

人が痛みを感じる時
頭の中でその痛みを
言語化しています。

痛みに限らず
人は何かを認識する時
言語化し脳で処理します。

腰が痛い時に
頭に浮かぶ言葉は
「腰が痛いです」

「腰がかゆい」とは
認識しないはず。

このように痛みと
言葉は密接に関係
しています。

つまり
痛みに対して使う言葉が
多ければ多い程
痛みの認知を増強します。

結果
慢性痛につながる
可能性が高くなります。


言葉にすると記憶が強化される

もう一つ例を上げます。
人は感情を言葉にすると
より気持ちが高ぶります。

怒りを言葉すると
より怒り

悲しい時は言葉と
同時に涙があふれ

喜びを口に
するとより楽しく

それは心の奥にある
感情を話す事で
脳が刺激されて気持ちが
増幅されるからです。

脳が刺激される為
記憶としても保存
されやすくなります。

これと同じように
言葉にする痛みも
脳が刺激され記憶
しやすくなります。


痛みにつながる言葉

痛みが長引く方が
使う共通した
言葉があります

その言葉とは

「常に痛いです」

痛みがあっても
出来る事に目を向ける
痛みから気をそらす
などが難しくなって
います。

そうなるのも無理は
ありません。

当事者にすれば
痛いもの痛いのです。

しかしそういう方に
ある質問をします。

あなたは24時間
痛みを感じていますか?

常に痛いのであれば
・睡眠が取れない
・仕事ができない
・家事もできない
・動けない

などのかなりの制限が
あるはずです。

実際には痛みは
多少あるものの
ある程度は動く事が
出来るケースがあります。

あなたはどうでしょうか?


常に痛い裏にあるもの

常に痛いという言葉の
裏には何があるでしょうか?

そには痛みを通しての

・不安・恐怖を表現
・誰かに聞いてほしい
・受け入れてほしい
・痛みへの逃避
・誰かへの復讐

など外へのメッセージが
隠れている
かもしれません。

当院ではどんな言葉や
思いが不調につながるか
検出し調整しています。

詳しくは↓
心身条件反射療法


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