2020年1月23日更新→令和4年5/5更新

あなたは整形外科に行き
変形性膝関節症です
と言われましたか?

しかし変形性膝関節症と
痛みの関係を否定する
エビデンスがあるとしたら
どうでしょうか

あなた知るべき情報が
ここにあるかもしれません。

文章の下に根拠となる
引用元のリンク先も
貼付しています。

目次

変形性膝関節症の男女比

日本整形学会によれば
変形性膝関節症は女性は男性の
4倍だといわれています。

外国アメリカのアイオワ大学の
Natalie A Glass氏の
研究によりますと変形性関節症(OA)
軽症・重度に関係なく

女性は男性より膝痛が多く
とくに膝蓋骨大腿骨で起こる
変性ではあきらかに女性が
多い事を発見しています。

「Osteoarthritis and Cartilage誌」

「2014年8月号オンライン版
2014年7月4日号)の掲載報告」

男女差では女性は

①年配では筋量が少なく
膝を支える力が弱い

②ホルモン・バランスが
悪く自律神経が乱れがち

③冷え性から血行不良に筋肉が
固まりやすい


半月板の損症と痛みの情報

半月板損傷

日本では膝痛を検査する時
MRI画像診断を行う事が
多いと思います

そして半月板損傷が見つかると

変形性膝関節症と
診断される事が多いようです

しかし半月板損傷が
あるから変形性膝関節症だという
診断には実はまだ十分な
関連性やデーターが示されて
いないのをご存知ですか??

そこでアメリカの
研究結果をご紹介します

NEJM誌2008年9月11日号
より米国・ボストン医科大学の
Martin Englund氏''らは
マサチューセッツ州住民を対象に
関連について調査を行いました。

被験者を50歳以上の一般集団から
ランダムに選定Englund氏らが
対象としたのは
マサチューセッツ州
フラミンガムの住民で
国勢調査標準地域データと
RDD方式で被験者を選んだ
50~90歳の電話番号から
ランダムに抽出。

外来通院可能な者とし特に
膝または他の関節に問題の
ある人を選択していません。

分析は、被験者991例を対象に
MRIの検査で得た(57%が女性)
右膝半月板の画像データを
元に実施、右膝の症状は調査票に
基づいて正確に行なわれた。

その結果、膝痛がなくても
半月板断裂又損傷は加齢に伴い
増加し半月板損傷は
男女とも加齢に伴い増加する事が
分かりました。

さらに変形性膝関節症で
X線で骨に異常を感じ軟部組織の
半月板に断裂があり膝に痛みを
訴える人は63%一方痛みが
まったくない。

人でも60%痛みがなくても
半月板に断裂があるまた、
調査で半月板断裂が認められた

被験者の61%は前月には
疼痛やうずき、こわばりは少しも
なかったと報告されています。

これらからEnglund氏は

調査結果は
半月板損傷は中高年に
一般的にみられるもので
膝症状とは関連しないと
結論を出しています

大変興味深い研究結果です。

情報はこちらを参照ケアネット


米国はヒアルロン酸を推奨せず

米国学会短信2013年7月11日 (木)配信

ヒアルロン酸推奨せず

米国整形外科学会(AAOS)は
6月4日、変形性膝関節症治療に
関する臨床診療ガイドライン
(CPG)改訂版を発表した。

ヒアルロン酸を推奨しないと
明記した。

変形性関節症(OA)は
摩擦による消耗が原因の
関節炎とも知られ65歳以上に
発症することが最も多い。

米国では約3300万人が
OAに罹患し身体障害の主因と
なっている。

本CPGは膝関節置換術より
侵襲性の少ない治療を対象と
している。

2009年CPGから
変更された主要推奨事項は
アセトアミノフェンと
ヒアルロン酸に関する2点。

アセトアミノフェンの
推奨用量は
4000 mgから3000 mg/日に
減った。

これはFDAが2009年以降に
アセトアミノフェン使用者全般に
対して変更したことによる。

ヒアルロン酸の関節内注射は、
14件の試験のメタ解析において
臨床的に重要な改善を意味する
最小閾値に達しておらず

症候性の変形性膝関節症
治療法として、もはや推奨されない
ものとしている。

その他の重要な勧告は
2009年と変わらず
「OAの症状のみで
関節内遊離体や半月板損傷など
他の問題が見られない者には
関節鏡下洗浄治療は行わない」

「BMI25超の者は
最低5%減量する」
「低負担の有酸素運動を
積極的に取り入れる」
などがある。

患者が主体的に治療に
取り組むことが、痛みを軽減し
良好な健康状態を実感するに
最適な方法の一つである。

太り気味であれば
減量が進行を遅らせるために
できる最善策でもある。

「変形性膝関節症の
治療選択肢は多いが
全てが有効なわけではない。」

膝に問題を抱えている場合
主治医や整形外科医と密に
協力しながら
各自に最適な治療を組み
立てることが最善である」と
AAOSガイドライン作成委員会
委員長のJevsevar氏は述べている。

メタ分析とは
ある分野・領域の複数の研究結果を
統計的手法によって統合する
系統的レビュー(検査)の一種です

情報元
m3.com

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