慢性痛「こじれた痛み」の不思議


出版社 ちくま新書
著者 平木英人

長引く痛みを調べる時一般の方は
医学的な筋肉など細かい事は覚える
必要はありません。

痛みを感じる脳の仕組みを
覚える必要もありません。

それよりも大事な事があります
それは痛みへの解釈です。

私の臨床経験では同じ痛みでも
痛みに捕らわれない解釈に
変えるだけで軽減する事が
少なくありません。

この本には、それと近い事が
書いてあり参考になりますので
ご紹介します。

引用、p.153
慢性痛のほとんどすべての患者さんには
共通の心理があります。

まず「自分こそが世界で一番苦しんでいる」
「この痛みはいつ治るのだろうか」
「何かいい方法はないだろうか」
という不安と疑念です。

それから毎朝起きるたびに
「今日の腰の具合はどうかな?」
と腰に意識を集めて点検します。

病状に固着すればするほど
局所の神経は過敏になりますから
わずかな症状や痛みも
キャッチしがちになります。

その結果として
「ああ、今日もまた痛い」と感じ
また痛みにとわられるという悪循環に
陥るのです。

痛みゼロを求めれば求めるほど
「まだ治らない」
「まだ残っている」
「まだまだ・・・・」
という思いは強くなります。
無間地獄(むけんじごく)
に入ってしまうのです。

以上引用になります。


現場も同じです

ハートカイロ整体でも
上記と同じ体験が多数あります。

朝から痛みチェックをしている。

痛みを少しでも感じると
「あっまだ治ってない」と
再認識を深める。

これにより
痛みをさらに修飾します。

痛みがあっても
・出来る事が増えた
・行動範囲が増えた

痛みがあっても10分しか歩けなかったのが
痛みがあっても20分歩けた事に
意識を向ける

そうは言っても痛いものは
痛いという方は私が
サポートしますので
ご相談下さい。

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