腰痛に安静は必要か

腰痛に安静は必要か

急性の腰痛つまり
ぎっくり腰で痛みが強い時
1日~2日の安静は
問題ありません。

しかし2日以上の
安静は予後が良くないと
言われています。

その為
動かせる範囲で普段の
生活に戻す事を
お勧めしています。

安静にしないとは
無理な運動は控えつつ
普段の生活をするという
意味です。

慢性腰痛や坐骨神経痛も
安静のしすぎは

統計学的に腰痛の治りを
遅くする事が分かっており

それは海外の
医療機関でも同じ見解です。
(腰痛診療ガイドライン参考)


可能な範囲で動く

なぜ、可能な範囲で
動いた方が良いのか
3つの理由を説明します。

❶椎間板の栄養補給

腰椎椎間板

背骨の間にある
椎間板には
毛細血管がありません

そこで物理的に
スポンジが水を吸うような
イメージを作って下さい。

腰のクッションである
椎間板も運動する事で

・筋トレの収縮と弛緩
・歩行時の振動刺激

が椎間板に伝わります。

これによって栄養と水分を
吸収しやすくなります。


❷筋肉の収縮弛緩

筋肉
筋肉は休み過ぎると
廃用性萎縮といって
その機能が自然と低下します。

動かない事で血液の循環も
悪くなり回復力が低下する


❸ 脳の鎮痛作用

運動は鎮痛作用のエンドロフィンを脳が分泌
(参考資料NHK健康ch)
適度な運動は脳から
エンドルフィンという
脳内麻薬が
分泌されます。

これは痛みの鎮痛剤
モルフィネと同様の効果があり
副作用もありません

慢性痛では痛みがあっても
体を動かせる事に着目して
行きます。

参考サイト
NHK健康ch


腰痛診療ガイドライン

腰痛ガイドライン

日本整形学会が出版の
「腰痛診療ガイドライン」でも
適度に体を動かす事が腰痛の
早期治療につながると説明
しています。

私も自身の腰痛の時、無理しない
程度に体を動かしていました。

そうすると痛みの軽減が
早かった事を体験しています。

参考文献
腰痛診療ガイドライン


P.31引用
腰痛と
坐骨神経痛の
疼痛軽減と
身体機能回復では
安静と活動性維持に
あきらかな差はない


急性腰痛では
活動性維持の方が
疼痛軽減と身体機能回復の
観点で優っている。


p.53
慢性腰痛の運動療法は
有用である
グレードBの評価

以上引用

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