腰痛は脳の勘違いだった


腰痛は脳の勘違いだった
痛みのループからの脱出

著者 戸澤洋二
出版社 風雲社
初版 2007年


医療関係者ではなく
エンジニアで腰痛と坐骨神経痛で
7年間苦しんだ方が書いた本です。

その治療経歴の詳細は詳しく
一般の方が共感できるものになっています。

治療方法だけでなく
同じような痛みで苦しんでいる方に
勇気を与える本です。

本の中では最後トリガーポイント注射で
緩和していますが、皆が皆
トリガーポイントで解決する
わけではないと思います。

それぞれの身体状況あります。

一番の重要な事は
どの治療を受けるにしても
著者の考え方や行動の変化が
痛みの軽減緩和をもたらした事です。

色々治療方法を試した結果
その事に気づくと気づかないとでは
天地の開きがあります。

一部を抜粋しますので
ご自身と比較してみて下さい。

痛みを捨てる訓練

以下が引用になります。


この慢性疾患の治療のヒントは
必ず自分自身の中にあるということに
私は気がつき始めた。


だから、その視点から自分の心に問いかけを
始めた。


痛みに執着するのは止めよう。
着実によくなっていると自分自身に言い
続けよう。良いと思った事は積極的に実行しよう。


治療は自分の意思によるものであり
他人に何とかしてくれとう
考えは捨てるのである。


「痛みに執着しない」
ことは確実に効果があった。


電車で立っていて左下肢に激痛が来たとき
以前はとにかく「空いた席を探そう」
「何とかして座ろう」
「それでも駄目なら次の駅で降りていったん休もう」
「もうガマンができない、限界だ」
などと徹底的に痛みにとらわれた状況であった。


かといって
「痛くない、痛いはずがない、痛いの飛んでいけ」と
つぶやくのもあまりよくないようであった。


これは「痛くない」と言い聞かせること自体が
痛みに執着しているからである。
とにかく痛みがきても知らん顔して無心になり
ほかの事を考える、他のことに集中する
「楽しいこと」を考えるのである。


以上引用です。


医師を中心とする医療関係者で
腰痛や坐骨神経痛になった事がない方も
いる中、本当にその方も痛みが分かるのは
やはり体験者です。

説得力があり、自身に落とし込んで
対策の一つとして意識や行動に
つなげて頂ければと思います。

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