問診で質問の答えがずれる時の対応。
問診をすると質問の答えから
ずれる方がいます。
そもそもなぜ問診をするのか?
悩みを的確に知る為ですが
それだけではありません。
多くの痛みの場合
長期化すると痛みが記憶される
ことがあります。
たからそこ慢性痛に
認知行動療法が推奨されるわけです。
ですから、返す言葉から
悩みの刷り込み度合いも診ていきます。
問診で話しが飛びまくり
自分の記憶を全て話さないと
気がすまない方もいますが
質問の回答が飛んでしまうのは
痛みや悩みが複雑に絡み合っている
証拠でもあります。
話が長くなりましたが
今回はこんなケースです。
Q、どんなことに困っていますかと質問すると
A、歩けないことにだと返答されます。
Q、次にどこが痛いがですか?とお聞きすると
A,肩と首が痛いと返答されます。
通常の返答としては
歩けないことで困っている時
痛みを感じるのは、下半身です。
特にお尻ですというような
返答が例として挙げられます。
解答がずれていますが
クライアントの中でなにが
起こっているのでしょうか?
それは
①歩けない悩みがある。
↓
②どこが痛いのか?
↓
③下半身に痛みがある
↓
④その原因は肩や首から来て
いるのではないかと考えいる。
という思考が自分の頭の中で
自動で進んでいると考えられます。
つまり
③の返答を飛び越えて、
脳の中で自動思考が進んで④という
答えを伝えしまっているのです。
このような場合は
こちらが解釈、要約を加えお互いの
認識をそろえて行きます。
歩行に困って下半身が痛いが
その原因は肩にあると考えているのですね。。
と要約し話を進めました。
このように悩みと痛みの場所を
すり合わせを行い、共通の認識を持って
施術を進めることでよりよい解決を
目指していきます。