腰痛は脳で治す

出版社 宝島社
著者 東京大学医学部付属病院
特任教授 松平 浩
東京大学医学部付属病院
助教 笠原 論

長引く痛みは不安や恐怖が
関係していると言われています。
参考になる本です。

P.30〜P.31引用

長引く痛みの大きな原因は「不安と恐怖」

患者が治っているはずなのに
痛みが治まらないときは
脳内で痛みを抑制する働きが
弱まっていると考えられます。


たとえば
「ランナーズ・ハイ」の状態のときに
脳内に分泌されると言われる
エンドルフィンは鎮痛物質である
オピオイドの一種です。


ジョギングで長時走り続け
疲労が極限状態に近づいていても
ある時点で気分が高揚してきて
苦痛を感じなくなるほどの
鎮痛効果があります。


中脳辺縁系と呼ばれる
場所で作動するドパミンシステムは
痛みを抑える役割もある
脳内機構で、健常な人では
このオピオイドの分泌も
うながします。


このシステムに不具合が起ると
抑うつ、睡眠障害とともに
「慢性の痛み」に強く影響する事が
分かっています。


脳内において側坐核という部分
へドパミンが放出されると
「快感」を感じますが、不安や恐怖が
強まると偏桃体の興奮が強まって
側坐核へのドパミン分泌が減り
内因性オピオイドの分泌も同時に
減ってしまい痛みが治まり
にくくなるのです。


不安や恐怖は、体内の痛みを
抑える大事な神経回路
「下行性疼痛抑制系」にも影響を
及ぼします。


ラットの実験で、不安や恐怖となる
拘束ストレスを与えると
この神経回路の機能が弱まり、
痛みに対して過敏になる事が
証明されています。


痛みを感じると、私たちは不快に
感じますし
「他に悪い病気でもあるのでは
ないだろうか」
と不安にもなります。


前向きな気分になれず
気分が沈みます。
これは情動をつかさどっている
偏桃体が無駄に興奮状態に
なっているためだと
考えられます。


よくならない痛みには不安・恐怖が
敵だと考えて下さい。
こういった感情を抱いていると
「痛みが治まらない」状態に
自分を置いている事になるのです。


また、ぎっくり腰を慢性腰痛に
行こうさせない為には
不安や恐怖といった感情に
出来るだけ早めに手を打ち、
無駄に偏桃体を興奮させない事が
とても大切です。


その為には、痛みがある時でも
「心配ない腰痛だ」と楽観的に
考えてふだんどおりに活動するほうが
その後の経過がよい事が
わかっています。


痛みが強い時でも、炎症を抑える
薬などを上手に利用して
なるべくふだんどおり活動することを
こころがけた方が早く改善します。

以上が引用になります。

ここからは私の考えです。

脳は痛いという感覚を
コントロールしてくれています。
しかし人間の体力には限界があります。


・筋肉も疲労します。
・頭も疲労します。


当然に痛みをコントールする脳も
疲れれば痛みを感じやすくなる事は
自然な事ではないでしょうか?


シンプルに痛みを感じる脳が
疲れて誤作動を起こしていると
考える


そして長引く痛みには
脳への対策必要。


具体的には
[check]運動療法
[check]食事療法
[check]認知行動療法
[check]マインドフルネス
[check]心身条件反射療法
など視野に入れる事をお勧めします。

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