知覚の障害


精神症状の一つ知覚の障害

知覚の障害

知覚とは外部から刺激を受け
身体から得られる情報です。

この情報は5感を通して
脳に伝わります。

目=視覚
舌=味覚
鼻=嗅覚
耳=聴覚
皮膚=触覚

それぞれの感覚器が
受取り知った情報は
脳まで届き認識
されます。

ところが
知覚機能が
知覚神経の問題または
精神的な問題で
正しく伝わらないのが
知覚の障害です。

ここでは
精神的な問題で起こる
知覚障害のご紹介と
なります。


 

❶錯覚

対象物があるものの
それを間違えて知覚する
例:ロープが本人には
蛇に見えるような事

通常であれば
ロープだったと
見間違いに気づく
又見間違いの可能性を
探るが、蛇だったと
強く思っている。

※多くの精神疾患に見られる


❷幻覚

存在しない感覚を
存在するように受止める

幻覚には5種類あります。

①幻聴
 何もない所から
 自分を罵倒する声が聞こえる

➁幻視
 何もないのにリアルに幻が見える
 原因
 頭部外傷、薬物、認知症
 アルコール依存症で断酒した時
 重症な入院患者にみられるせん妄
 統合失調症やうつ病では典型的には
 幻視はみえません。

➂幻臭
 その場には無い匂いを
 感じる
 
➃幻味
 実際に口した食べ物と
 違う味がする
 あるいは無味

⑤体感幻覚
 体に感じる幻覚
 ・誰かに触られている
 ・体に穴あいている

「よくみられるケース」

統合失調症

多くの精神疾患