思考の障害

知覚障害が外からの
情報を間違って感じる
障害に対して

思考の障害

思考の流れや順序が

おかしくなる思考過程の障害

種類は以下になります。

観念奔逸(かんねんほんいつ)

話題が次々に脱線する
結果、言いたい事に
たどりつかない

会話がもりあがると
話が脱線する事は
よくある話ですが
常に脱線する場合は
該当する可能性が
あります。

観念奔逸はおもに
躁状態で見られる。

次々に話題が
脱線して飛躍し
ていく症状です。

部分的に関連性がある話が
次々と続いていき
脱線して行きます。

見られるケース
躁状態、躁うつ病


滅裂思考

おしゃべりの内容が
関連のない話題に
どんどん変わる
観念奔逸は脱線して行きますが
滅裂思考は話に関連性がない

例、「朝起きたら学校に行って
去年の冬はさ~」
全く関連性がない
会話が滅裂思考です。

症状が軽い場合は
連合弛緩という

見られるケース
統合失調症


思考制止

本人はアクセル全開の

つもりでも動きも会話も

思考も大変

スローにみえてしまう

うつ状態でしばしばみられる
制止と病名がついているが
ストップでなく実際は
スローな状態

動きや会話もスロー
頭の回転のスロー
自覚がない場合もある

本人は全開でも
周りから見ると
ゆっくりに見える

見られるケース
うつ状態


思考途絶

突然、考えがストップしてしまう
プツプツ途切れる会話が特徴的

考えが急にストップするという
統合失調症の症状

思考制止がスローだとすると

思考途絶はストップです。

「えっと・・・
あの・・・
その・・・」という
プツプツ途切れる話し方
本人でコントロールできない。

見られるケース
統合失調症


思考化声

思考化声(考想化声)は

自分の考えが声となって聞こえる

幻聴(知覚の障害)と分類される
事もある

※自分の声が人に
伝わってしまうと思い
外出しにくい方もいる。

よく見られるケース
統合失調症


迂遠(うえん)

話が回りくどい
話が長いのは観念奔逸と
似ているかもしれませんが
迂遠は観念奔逸と違い

最終的には言いたい事に
たどり着きます。

一般的には認知症などの
脳そのものに
ダメージがある疾患
脳器質性疾患で
見られる症状です。

また
健常者でも
高齢者や不安が強い人に
見られる事がある

見られるケース
認知症・不安症


保続

思考が一つの事に集中し

別のテーマに移れない。

最初にテーマに

引っ張られるのではない

どんな場面でも同じ

話をする。

好きな物を答え
今度は嫌いものを聞いても
好きな物を答える
同じテーマで答える事

みられるケース
認知症


支配観念

正常な人にも見られる
・強い疑念
(↑本当がどうか疑う)

・強い不安
周りからの指摘である程度
抑制できている。

みられるケース
不安症


強迫観念

思い浮かぶ不安などに対し
本人は「この思いはおかしい」
と異常であることを感じています。

観念(物事に対する考えや意識)
に合理性を欠くものというのが
特徴と言われています。

強迫観念によって
何か行動してしまう事を
強迫行為といいます。

例えば外出のときに
カギかけたか気になる
100%絶対にかけたと
分っているのになんで
私は気になっているのだろう
この思いはおかしいと
考えてしまう状態が
強迫観念

考えだけでなく
帰宅して確かめるように
行動に移してしますのが
強迫行為になります。

見られるケース
強迫性障害


作為思考

良くみられるケース
統合失調症

統合失調症に特徴的な
症状です。
自分が考えているのではなく
他人によって
考えさせられている
という思考です。

させられるという
感覚が症状として
出現するというという事です。

思考吸入(考想吹入)すいにゅう
他人に考えを吹き込まれると感じる

思考干渉
考えが他人の支配を受けていると
感じる

思考伝播(しこうでんぱ)
考えが他人に伝わり
見抜けれていると感じる

思考察知
考えが他人に筒抜けになって
いると感じる

思考奪取
考えが抜き取られていると感じる

よく見られるケース
統合失調症