妄想の種類

妄想とは

誤った内容を信じ込み
誰からの訂正も受付ない
周りからも否定される為
本人も苦しい。

妄想は
明らかに誤った内容を
強く確信しており
訂正不可能な思考の事

妄想の内容は明らかに
不合理な事が多く
本人は本気で
信じきっており
おかしいと自覚がない。

病気の認識がない
病式に欠けている状態です。

誰に相談しても
「そんなことない」と
患者は否定される為
病院では
妄想に対して
肯定も否定もしない
対応をすると記述されています。

妄想はその成り立ちから
二つに分類されています。

脈絡のない一次妄想
脈絡がわかる二次妄想

見れられるケース
多くの精神疾患


第一次妄想

何の脈絡もなく発生する妄想

根拠のない、

不気味な恐怖感

それが悪化すると

世界が終わると感じて

しまう。

よく見られるケース
統合失調症


知覚されたものに
対し直感的に独特の

異様な意味付けをする

知覚として
聞こえたり、見えたり、触れたり
した感覚が何の脈絡もない
妄想を引き起こす
引き金になるという事です。


患者さんが鶏りの声を
「コケコッコー」を聞いて
(聴覚)
「銃で撃たれる合図だ、伏せないと」
と慌てるというのが
妄想知覚です

知覚に対して全く脈絡のない
意味不明な妄想が起ります。

よく見られるケース
統合失調症


妄想知覚が
知覚を刺激し発生する
妄想であるのに対して

妄想着想は何もないのに
突然、妄想が起ります。

急に
「銃で撃たれる、伏せないと」
などと言い出すのです。

着想とはひらめく事をいい
妄想が急にひらめくという
意味になります。

よく見られるケース
統合失調症


第二次妄想

妄想が発生した脈絡が分かる

体がだるいのでガンになった
体がだるいという脈絡がある。

性格、感情、状況によって
妄想が発生する


うつ状態にみられる
微小妄想

うつ状態では、自分を
過小評価してしまう
微小妄想が起ります。

自分をとことん
マイナス評価します。

微小妄想には
3大微小妄想と
呼ばれるものがあります。

➊心気妄想

心気妄想では
自分の健康状態を
マイナス評価する

自分を重い病気だと思って
妄想します。

似ている病気である
心気症はささいな異常感覚を
重病と考えて
しまう病気です。

自殺を考える人もいます。

❷貧困妄想

自分の財産状況を
過少評価します。

お金がない
借金がある
借金取りに追われている

借金を苦に
自殺しようとする人も
います

❸罪業妄想
(ざいごうもうそう)

自分の社会的価値を
マイナス評価します。

自分の事を社会の中で
不要なものと考えている。

自分がいては
迷惑だと感じて自殺を
考える人もいます。


誇大妄想

自分を過大評価し
神や戦国武将など
すごい人間と思い込む

誇大妄想は躁うつ病で
出現する事が多く又
統合失調症など他の
精神疾患でも見る事が
あるそうです。

特徴
自分をすごい人間だと思い。
偉そうな態度をとる。
まわりに対して攻撃的になる

誇大妄想の種類3つ

健康妄想
自分の健康面・身体面を
過大評価するあまりに
自分は病気になるはずがない
と過信する。

宗教妄想
自分を神や教祖など宗教的に
重要な人物だとあがめられる
人間だと妄想。

血統妄想
自分を皇族や戦国武将など
高貴な人や偉人の子孫
血族だと妄想。

よくみられるケース
躁うつ病


被害・関係妄想

起こった出来事に
対して自分に関係あると
思ってしまったり自分を
攻撃しているという
意味で受け取ってしまう

よくみられるケース
統合失調症・アルコール依存症

被害・関係妄想の例6個

注察妄想

注意して観察されている
つまり自分が監視されていると
思ってしまう妄想です。

不特定多数
警察
ヤクザ
宇宙人
お風呂やトイレでも
見られていると感じる。
生きる事が窮屈になる。


被毒妄想

被毒妄想は、飲食物に
毒が入られていると
思う妄想です。

食事に毒が盛られて
いると思って、ご飯を
食べられない人もいます。

毒が入っていると
言わなくても
まったく食べないといった
背景に被毒妄想が隠れている
ケースがあります。

統合失調症と認知症でも
認められます。


追跡妄想

追跡妄想は自分を後を
つけられていると
思ってしまう妄想です。

注察妄想と似ています。


嫉妬妄想

嫉妬妄想はパートナーが
浮気をしていると思う妄想


憑依妄想

何かが乗り移ってきたり
何かにとりつかれていると
思う妄想。


物理的被害妄想

電波のようなもので
攻撃されていると感じる

「妄想の問題点」

妄想の為にイライラしたり
不安になったりと
色々感情が生まれてくる

妄想の為に
引きこもりに
なる方もいる