膝に水がたまる理由

膝の関節包内にある「関節液(滑液)」が必要以上に

増えてしまった状態ですいわゆる膝に水がたまる状態を

「関節水腫」といいます

ではどんなふうに膝に水がたまるのでしょうか?


膝に水がたまる仕組み

関節内には通常「関節液(別名:滑液)」と呼ばれる

少量の液体が存在しています無色透明で粘り気があり関節が

スムーズに動くのを助ける潤滑油のような働きをします


機能は二つ

[check] 関節に滑らかさと弾力性を与える

[check] 関節の軟骨に栄養を与える

関節液は関節内の滑膜という部分で作られていて

滑膜は新しい関節液を作りながら古い関節液を吸収します


通常、関節液の量は一定に保たれています

しかしこのバランスが膝関節内部で炎症が起こると

滑膜から関節液が過剰に分泌されます

この結果、ひざの水(関節液)が多くなり

膝の皿の上部に水が溜まります

あるいは膝裏を中心に水がたまります

水がたまると関節内部の圧力が過剰に上がり

可動性が制限される事により体重を上手く支えられず不安定になります

また、痛みで周辺の筋肉が収縮します

すると筋肉の収縮がさらに膝関節の内圧を

上げ膝に水をためる事につながります


こうした状態が更に滑膜の関節液の分泌を促進するという

悪循環に陥りますようはドンドン水をためてしまうわけです

では水がたまる原因である炎症はなぜ起こるのでしょうか?



炎症、3つの原因

炎症の原因は3つあると考えます

[check]「第1の原因」

膝関節内の軟骨や骨がすり減った「カス」や

骨の表面からはがれおちた「かけら」が関節包を刺激し起きる炎症


[check]「第2の原因」

スポーツ中に起きる膝の外傷又オーバーユースから

筋肉・靭帯・腱などが磨耗して起こす炎症


[check]「第3の原因」

疲労で硬くなった膝周辺の筋肉が膝関節を圧迫し内圧を上げます

内方向の圧は関節内部の組織への摩擦を上げ炎症が起こります


膝痛に中年が多いのは加齢に伴う骨の劣化があります

長年ひざを使い続けた結果タイヤのゴムがすり減るように

膝関節の軟骨もすり減っていきますまた軟骨自体も柔軟性を失い

固くなっていくため衝撃によって摩耗しやすくなります


ただし年配に膝痛が絶対起こるかというとそうではありません

適度に運動をしたり、体重に注意すれば過剰に

心配する必要はないと考えます



膝に血液がたまるケース

膝に水(関節液)の代わりに血がたまるケースもあります

膝のケガが原因のことが多く半月板損傷や靭帯損傷などで

膝まわりの組織や器官が傷ついて内出血した場合に

その血が関節内にたまります血友病などでも見られます


<液体の成分から痛みの原因を特定>

正常時、関節液は無色透明ですが原因となっている

病気や障害によって色や成分が違う為膝の関節液を

調べる事である程度の疾患を予測できるとされています


[黄色で透明]
↓ ↓ ↓
変形性膝関節症


[黄色で濁りがある]
↓ ↓ ↓
[関節リウマチ・痛風・偽痛風など]


[白く濁りがある]
↓ ↓ ↓
[化膿性関節炎]


[血液]
↓ ↓ ↓
[半月板損傷、靭帯損傷、関節包損傷]
[などのひざのケガ、外傷性の関節炎]

[油の混じった血液]
↓ ↓ ↓
[関節内骨折(膝蓋骨折など)]


膝関節水腫の特徴


いわいる水が膝たまった時の状態です

[check] 膝の腫れや痛み、ひざのだるさを感じる

[check] 膝の皿を押した時にプヨプヨと浮いている

[check] 何か入っているような異物感がある

[check] 突然ひざに激痛が走る

[check] 膝に熱がある

[check] 膝の表面が柔らかい

[check] 膝の皿の形がわかりにくい


痛みの強さは人それぞれですが

階段を登ったり膝をひねった時などに

大変強い痛みを感じるケースも多く見られます


水が溜まったまま放置すると関節内の圧力が高まって

膝を一定以上曲げ伸ばしできない状態になります



変形性膝関節症

膝関節の骨や軟骨がすり減ったり

もろくなって変形したりする疾患


【主な症状】

膝を動かしはじめる時の痛み

立つ、座る、歩くなど膝の動きの制限

こわばって動きが悪い一定以上曲げ伸ばしが

できない等膝がきしむ、膝に水がたまる


【主な原因】

加齢や膝への負担の蓄積による骨の劣化

【その他の特徴】

中高年の膝の痛みの原因として最も多い

ただしアメリカの研究では痛みと変形は関係ない事が

発表されており一概に判断するのは注意が必要です


関節ねずみ

関節内遊離体(かんせつないゆうりたい)

関節の骨や軟骨が一部欠けたりはがれたりして

破片が関節内を動きまわるもの


【主な症状】

突然、膝の曲げ伸ばしができなくなり

膝に激しい痛みを感じる膝に何か

挟まっているような感じがして動かしずらい

【主な原因】

スポーツや事故による骨折

骨の破壊・変形を伴う病気などで発生



関節リウマチ

全身の関節に炎症が広がり、関節が壊れてしまう病気

【主な症状】

膝、指、手首、ひじなど多くの関節がこわばり動かしにくい

手や手首の関節から始まる場合が多い


指、手首、ひざなど、左右両方に腫れや痛みがある

安静時でも痛みを感じ、動くとさらに強く痛む


【主な原因】

ウイルスや細菌から身体を守る作用『免疫システム』に

原因不明の異常が発生することによる


【その他の特徴】

30~50歳代の人が多く特に女性は男性の約3倍



離断性骨軟骨炎

骨の先端にある軟骨部分が

壊死して骨の一部といっしょにはがれるもの

【主な症状】

急に膝の動きが悪くなり

(一定以上曲げ伸ばせない、全く動かないなど)

同時に膝に激しい痛みを感じる


膝を動かした時に痛み安静時はほとんど痛まない

膝に何か挟まっているような感じがする


【主な原因】

運動やスポーツによる膝への負担の蓄積


【その他の特徴】

10~20代の若年層に多く見られ特に10代成長期の男子に多い



神経病性関節症

シャルコー関節脊髄の中を通る神経に障害が起こり

下半身の感覚が鈍って痛みなどを感じにくくなる病状


【主な症状】

関節が異常に腫れる関節がぐらつき、不安定感がある

高度な関節の変形・破壊が見られる膝に水がたまる

これらの症状があるにもかかわらず痛みをあまり感じない


【主な原因】

糖尿病、梅毒、脊髄の病気など神経障害を起こす

病気にかかることで起こる



結核性関節炎

結核菌が関節内に侵入して炎症を生じさせる病気


【主な症状】

膝関節の軽い痛み(特に夜間に痛みが増す)

膝がこわばり動きが悪くなる膝に水がたまる

発熱、全身の倦怠感(だるさ)食欲不振、

体重減少など風邪のような症状


【主な原因】

肺結核の合併症としての発症過去に患った結核の

後遺症結核患者との接触による感染など



膝関節水腫に血が混ざる

関節水腫うち血液が混ざるタイプを紹介します

血が混ざるのは内出血をともなうスポーツ障害などです


半月板損傷

膝関節でクッションの役割を果たす

軟骨組織「半月板」が大きな負荷がかかり欠けたり断裂する事

【主な症状】

膝が引っかかったような痛みを感じる

膝の曲げ伸ばしができない(ロッキング状態)

膝に力が入らない膝関節部がはれて膨らんでいる


【主な原因】

スポーツや事故による膝への負担の蓄積

【その他の特徴】

若い人に比較的多い



靭帯損傷

関節包など靭帯の一部が傷つき裂けたり破けてしまう障害


【主な症状】

膝を強く打ったり激しく動かした時に膝に激しい痛みがあった

断裂時は「ゴリッ」「ポキッ」

「ブチッ」といった音がすることも膝のぐらつき・不安定感

歩行時に突然膝がガクンと落ち込む


【主な原因】

スポーツや事故で膝に強い負荷がかることによる


◆その他のひざのケガ

関節内の骨折の組織の損傷など



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